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宿輪ブログ - (依頼書評)『世界は感情で動く (行動経済学からみる脳のトラップ) 』

(依頼書評)『世界は感情で動く (行動経済学からみる脳のトラップ) 』

カテゴリ : 
ゼミ
執筆 : 
shukuwa 2009-2-16 23:56

世界は感情で動く (行動経済学からみる脳のトラップ)

書籍が送られて、書評を頼まれることも多い。
今回の書評の依頼は、少し違っていて、
私のこの「宿輪ブログ」で紹介して下さい、とのことであった。
このブログも市民権を得たんだと、少し嬉しくなって受けてしまった。

書籍の題名は上にあるが、私は日本経済新聞の書籍にも引用されている
ように、行動経済学の論文は何本か書いたし、
朝日新聞や日経ビジネスにも何回か寄稿した。
最近の数学としきたり重視の経済学には疑問をもっていたからである。
(その辺が最近の経済学(部)の凋落の一因ではないか)

この書籍は続編である。一作目の『経済は感情で動く―はじめての行動経済学』は
既に読んでいた。非常に面白かった。
作者はイタリア人で、まさに感情によって動いているのではという感じがして、
余計に面白かった。(失礼)

1作目も本作も、非常に面白い。
言っていることは「我々はいかに思い込みや錯覚が多いか」ということで
ある。

それらの罠は非常に面白い。偶然にも以前「宿輪ゼミ」でも話した内容が
偶然にも数多くあり、作者もゼミに来ていたのかとも思う(笑)
随分前からでもあり、宿輪ゼミ参加者が証人ですが・・・・

たとえば
〜原文か、訳かは知りませんが、引きつける上手いテーマが多い

・他人には辛く、自分には甘い
・そう考えるのはどうかしている
・みんなやっているから
・高いワインがうまいわけ
・イラク戦争はこうして始まった
・ダイエットは明日から始めよう
・都合のいいことばかり覚えている
・読みたいように読んでしまう
・残念な気持ちは実際より想像したほうが大きい。

機知に富んだ説明は、あなたの人生をより実り多いものにしてくれるのは
違いない。

でも、私はいつもいうのはこの様な書籍で良くなるのは一部で、
大事なところは「日々の克己の努力」がもたらしてくれる。
それは間違いない。
その行動と気持ちが、本当の実りをもたらしてくれるのは
私が保証する。

でも、、お勧めの1冊である!
これで人生も3割増しとなりましょう。

紀伊国屋書店刊:1600円

次回(18日)の「宿輪ゼミ」でも紹介しましょう!
http://shukuwa.jp/modules/eguide/event.php?eid=7

以下、内容紹介を書いておきます。
〜購入は青い書籍名をクリックすればできます。
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
世の中すべて「直感」からはじまる!
銀行の倒産、株価暴落、不動産市場の動向、大統領選挙、イラク戦争、
医者の診断、裁判の判決、人事考課、性格診断、宝くじの当選・・・

えっ! こんなことも?
豊富なエピソードで一気に読める「脳の罠(トラップ)」回避法

人は直感が大好き。
理屈で考えるより先に無意識に行動する。
それは集団をも巻き込み、国家や企業の命運や人命に関わる重大な決断や
判断さえも左右するのだ。
最新の行動経済学は神経経済学の成果もとりいれて、人の認知のみならず
判断や行動に見られる心のバイアスを明らかにしてきたが、
この脳が仕掛ける「トラップ」を理解し、自分の錯覚と他人の策略から
身を守る方法を提示する。

判断のうらに潜む「脳の罠(トラップ)」を知ろう
予言どおり銀行が倒産した →<予言の自己成就>
指紋やDNAは確実な証拠だ →<確実性効果>
あの記憶は実際には「なかった」→<偽りの記憶>
「イエスマン」だといわれる →<集団思考>
高いワインがおいしい →<ハロー効果>
「占い」はよく当たる →<バーナム効果>
<注意の焦点化効果><後知恵><順序効果><後悔の理論>

◆行動経済学から神経経済学へ
ダニエル・カーネマン(1934- )とエイモス・トヴェルスキー(1937-1996)は、
1970年代後半から80年代前半にかけて、多数の実験をもとに、現実の人間が
不確実性のもとでは必ずしも合理的な意思決定をせず、伝統的な経済学の
理論から「ある規則」によって外れることを実証、「期待効用理論」に
替わる理論として「プロスペクト理論」(prospect theory:リスクを伴う
決定がどのように行われるかについての理論)を提唱した。
利益と損失に対して人間がどう反応し、判断するかという研究は、株式市場
における投資家の心理分析や、行動ファイナンス理論の基礎を築き、これが
「行動経済学」という新しい経済学の生まれる契機となった。
カーネマンは、2002年に「心理学的研究を経済学に導入した業績」で
ノーベル経済学賞を受賞した。
近年、脳科学の進歩にともない、fMRI(functional Magnetic Resonance
Imaging:機能的磁気共鳴画像)装置を使うことにより、活動している人間の
脳内のどこの部分が活発に動いているかが読めるようになったため、
経済行動についても脳科学の知見から分析が可能となり、さらに新しい
「神経経済学」という分野が生まれている。

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コメント


投稿者 スレッド
堀那唖徒
投稿日時: 2009-2-17 8:28  更新日時: 2009-2-17 8:28
新米
登録日: 2009-1-18
居住地:
投稿数: 9
 Re: (依頼書評)『世界は感情で動く (行動経済学からみる脳...
宿輪ゼミ出れない分この本を早速読んで人生を三割増しにします!

投稿者 スレッド
Bank-King
投稿日時: 2009-2-17 12:11  更新日時: 2009-2-17 12:11
常連
登録日: 2008-12-21
居住地:
投稿数: 66
 紹介有難うございます!
さっそく、丸善で買いました。

でも先生のおっしゃる通り、本当に先生のずいぶん前に話してくださった内容と近いものがありますね(笑)

明日の宿輪ゼミ楽しみです。

投稿者 スレッド
JIRO
投稿日時: 2009-2-17 20:27  更新日時: 2009-2-17 20:27
常連
登録日: 2008-12-15
居住地:
投稿数: 62
 Re: (依頼書評)『世界は感情で動く (行動経済学からみる脳...
大変興味深い内容だと思います。ゼミでの紹介を楽しみにしております。

投稿者 スレッド
ikezgonta
投稿日時: 2009-2-18 20:03  更新日時: 2009-2-18 20:03
長老
登録日: 2008-12-20
居住地:
投稿数: 223
 病は気から。日本人よ、元気だそう!
現実直視は必要ですが、
メディアが不安を煽りすぎていると思います。
日本人よ、元気だしましょー!
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